2025年サイエンスカフェを開催します!
2025年度の屋久島いきもの調査隊サイエンスカフェを東京とオンラインのハイブリッドで開催します。
2025年のヤクザル調査の様子を、今年の調査員が報告するほか、2名のヤクザル調査隊OBOGの方に講演をお願いしました。小笠原でカラスバトを研究するかたわら、ヤクザル調査に参加する大学院時代を過ごした安藤温子さん(国立環境研究所、2009-2013年参加)と、野生ニホンザルの研究をしたのち、科学未来館と東北大学でサイエンスコミュニケーションに関わる仕事をされている上田羊介(東北大学、2013-2019年参加)さんです。
日時
2025年11月9日(日) 15:00-17:30
会場
東京都内およびハイブリッド(会場未定)
参加資格
〇ヤクザル調査隊参加経験者
〇特定非営利活動法人屋久島いきもの調査隊正会員・賛助会員
〇上記の家族の方
〇高校生以下の方
これ以外の方が参加を希望される場合は、現地会場で屋久島いきもの調査隊の入会手続きをし、年会費をお支払いいただきますよう、お願いします。
スケジュール
15:00-15:05 あいさつ
15:05-15:20 2025年の調査の報告
15:20-16:20 講演1 上田羊介
16:20-16:30 休憩
16:30-17:30 講演2 安藤温子
講演1「生物多様性を一般の人たちに伝える」

講演者: 上田羊介(東北大学)
生きものや自然の守り方を、どうすればもっと多くの人と一緒に考えられるだろうか?そんな問題意識を持ちながら、東北大学「ネイチャーポジティブ発展社会実現拠点」の広報担当として、生物多様性保全の重要性を社会に伝えています。
修士課程までは獣害対策地域のニホンザルの研究を行いながら、屋久島のヤクザル調査隊にも参加。地域の人たちと生態学を追究する人たち、その間を行き来する中で、「地域の中では生きもの好き、生きもの好きの中ではヒト好き」という今につながる自分の立ち位置に気づきました。その後、日本科学未来館で科学コミュニケーターとして、科学者と一般の人たちの間に立って、科学コミュニケーション活動に取り組んできました。
今回は一般の方に科学を伝える工夫やその裏にある科学技術社会論という考え方、広報職のおもしろさについてお話しします。
講演2「高い移動能力を維持するハトの島嶼適応と生態系機能」
講演者: 安藤温子(国立環境研究所生物多様性領域 主任研究員)
伊豆諸島、小笠原諸島、トカラ列島などにおいて、島に生息する鳥類の進化や生態系機能に関する研究をしています。ヤクザルには修士課程だった2009年に初めて参加し、以後2010年、2011年、2013年と4回に渡りお世話になりました。まだ何者でもなく、研究の方向性もまるで定まっていなかった自分にとって、ヤクザル調査隊での経験はかけがえのないものでした。フィールドワークのイロハを学び、ヤクザル関係者との人間関係を構築できたことは、その自分自身の研究を進める原動力となりました。観光では決して味わえない、屋久島の壮大な自然を体感できたことも、島嶼生物学を扱う研究者として大きな財産です。講演は屋久島関係のものではありませんが、国内島嶼フィールドの面白さに思いを馳せつつ聞いていただければ幸いです。
