2023年サイエンスカフェを開催しました!
2023年12月3日(日)に、東京およびオンラインで開催!
2023年のサイエンスカフェでは、会社経営者の中村優介さん(1999-2001年参加)と、長野県の研究所で研究員をしている黒江美紗子さん(2002年参加)にお話をしていただきました。コロナによる制限が解除になって初、でも調査の開始当初に来襲した台風による大きなトラブルに見舞われた、今年のヤクザル調査についても、今年の調査員が報告しました。
会場
現地会場: ふれあい貸し会議室 目黒No83(品川区上大崎4-3-6同潤社ビル、JR山手線目黒駅徒歩1分)
オンライン会場: Zoom
主催
特定非営利活動法人屋久島いきもの調査隊
参加資格
〇ヤクザル調査隊参加経験者
〇特定非営利活動法人屋久島いきもの調査隊正会員・賛助会員
これ以外の方が参加を希望される場合は、現地会場で屋久島いきもの調査隊の入会手続きをし、年会費をお支払いいただきますよう、お願いします。
スケジュール
2023年12月3日(日)
13:30 開場
15:00-15:05 あいさつ
15:05-15:20 2023年の調査の報告 島田拓実(東京農業大学、2023年参加)、榊原未桜(京都大学、2023年参加)
15:20-16:20 講演1 黒江美紗子
16:20-16:30 休憩
16:30-17:30 講演2 中村優介
県の生きものしごと~山でつながる屋久島と長野~
黒江美紗子(長野県環境保全研究所・研究員)
何も知らない状態で飛び込んだヤクザル調査隊、あの頃が懐かしいなぁと多くのOBOGの方が思うところですが…なんと私は、長野県の山岳地であまり変わらない調査生活を送っています。対象はサルから、シカ、クマ、カモシカとなり、泊まる場所はテン場よりも屋根付きが多くなりました。もちろんヒルはいません!調査以外の仕事は、野生鳥獣被害対策の支援、県の希少種保全、レッドリストの改訂などがあり、毎日盛沢山ですが、どれも長野県の人とけものには大事な仕事だと感じています。生きものに悩む現場から県庁で行われる意思決定の場まで、がっちりと向き合えるのが県研究員のやりがいでしょうか。
ヤクザル調査後から自分の研究をスタートさせたため、屋久島にはしばらく行けなかったのですが、調査隊を取り巻く破天荒な大人たち・一緒に参加した仲間たちからそれはそれは多大な刺激を受けて今があります。なんというか、知りたいこと好きなことに対して、こんなに生活を変えてまでがっちり関わっていっていいんだ!と思えたのがヤクザル調査隊でした。
サイエンスカフェ当日では長野県の抱える自然の豊かさやシカについての悩み、クマとの向き合い方、大人になってから屋久島で取り組んたサルじゃない研究のこと、などを紹介したいと思います。私も半谷さん同様、会社経営について話が聴けることを一番楽しみにしています!
左、北アルプスに進出するオスジカ 右、爺ヶ岳での調査
研究者見習いから経営者へ
中村優介(株式会社ファルマ代表取締役)
サイエンスを志す学徒として、ヤクザル調査隊に参加してから24年、どこでどう間違ったのか医薬品開発の支援を行う会社の経営を担っています。専攻も仕事内容も全く関係ない世界にどうたどり着いたのか、それに調査隊の経験がどう活きたのかという話、普段馴染みのない会社経営とは何かという話をさせて頂きます。後者は具体的に「そもそも会社って何?」「経営者の仕事って?」「どうやってなるの?」あたりをお話する予定ですが、興味のあるポイントが皆さん異なるかと思いますので質問タイムを長めにとりたいと考えています。